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Vol.12 (1991/4[134])

<外国情報>
1991/92シーズンのインフルエンザワクチン用推奨組成−WHO


1990/91シーズン中,南,北半球ともA(H),A(H),B型のいずれもが分離された。北半球のウイルス活動は低調で,局地的集発はあったものの,流行報告はなかった。北米,ヨーロッパはB型,日本ではA(H)の集発が報じられた。

A(H)は前季ワクチン株(A/貴州/54/89,A/イングランド/427/88)型が減少し,かわりにA/北京/353/89が主流となり,日本でも集発した。さらに差のみられる他の株が少数分離されている(表)。A(H)分離株は抗A/シンガポール/6/86とよく反応する。B型はB/ビクトリア/2/87型とB/山形/6/88型が分離され,後者が米国,アジア,ヨーロッパの最近の主流だった。B/山形/6/88ワクチン接種をうけた成人はB/香港/22/89およびB/パナマ/45/90にワクチン株と同程度に反応するが,子供では2〜3倍低い。以上の結果,次シーズンワクチン用組成として次が推奨された。

A/北京/353/89(H)類似株

A/シンガポール/6/86(H)類似株

B/山形/16/88またはB/パナマ/45/90類似株

(WHO,WER,66,No.9,57,1991)



Haemagglutination-inhibition tests on influenza A(H3N2) viruses





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