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Vol.12 (1991/7[137])

<外国情報>
生貝による胃腸炎,1991−ハワイ


1991年1月2日,3会場の新年会出席者24人中12に胃腸炎が発生,共通食品は同一業者が納入したカキとハマグリであった。摂食後24時間以内に発症,有症期間12〜14時間,二次感染はなかった。ハマグリはバージニア州産,カキはマサチューセッツ州とロードアイランド州産。ハワイ衛生局によるハマグリとカキの検査で,両者とも細菌は規定範囲内で,原因とは考えられない。電顕と細胞培養によるウイルス検査結果は保留。C. perfringensと大腸菌ファージが比較的多いことは下水による汚染を示唆するが,ウイルス汚染の指標としては不備で,特に水の温度が低い冬季は役に立たない。感度の高いウイルス検出法を開発中である。本事例はハワイで発生したが,供給源は北米海岸で,ここから全米に供給されている。今のところ,これ以外の報告はないが,安全性対策のためにFDAは産地を明確にするよう規制を検討中。

(CDC,MMWR,40,No.18,303,1991)






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