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Vol.12 (1991/8[138])

<外国情報>
腎移植患者のC型肝炎ウイルス抗体分布−カナダ


血液透析患者のC型肝炎抗体分布では機関により差がある(1.2〜24%)ことが報告されている。腎移植患者は透析や輸血によってC型肝炎感染のリスクが高いので,オタワ市病院の1986〜88年の腎移植患者90人について抗体調査を実施した。移植前後の血清検体をEIA(Ortho Diagnostic Systems)で測定,陽性例についてはRI BA HCV(同上)で確認した結果,3名のみが移植前後ともに陽性だった。したがって,これらは腎移植中,またはその後の感染ではない。オタワでは腎移植によるC型肝炎感染のリスクは極めて低いことが明らかにされた。これに対し,27/89(70.3%)は抗HBs陽性,ただしこのうちにはワクチン接種をうけた者もいる。

(Canada DWR,17−10,53,1991)






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