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Vol.12 (1991/9[139])

<国内情報>
日本脳炎について


平成3年7月18日



今年も日本脳炎発生シーズンを迎えたが,当室では,今後,全国各都道府県,指定都市における日本脳炎患者発生状況およびブタの血清抗体陽性率をおおむね旬報(別表)の形で報告していく予定である。

なお,「疑似患者」は臨床的に日本脳炎と診断されたものであって,血清学的,ウイルス学的診断により他の疾患として診断されれば「転症例」として取り扱う。「真性患者」は血清学的,ウイルス学的に日本脳炎ウイルス感染の診断がついたものである。

一方,ブタ情報は昭和41年度から流行予測事業の一環として実施されており,と畜場の日本脳炎ウイルスに対するHI抗体価を測定するとともに,その抗体の2−メルカプトエタノール感受性(2ME)を測定して,新鮮感染かどうかを調べるものである。

日本脳炎ウイルスは,ブタの血液中で増殖することが知られており,本事業のブタの抗体価調査は,日本脳炎ウイルスの浸淫度の指標になり,本ウイルスの汚染の警報の有力な手段を提供している。



厚生省結核・感染症対策室


全国日本脳炎情報 No.1〜4





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