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Vol.12 (1991/11[141])

<外国情報>
高力価麻疹ワクチンの6月齢児投与の安全性と効果−WHO


WHOは高力価Edmonston-Zagreb(EZ)麻疹ワクチンの6月齢児への投与を推奨している。多くの野外試験,特にメキシコにおいてこの方法の有効性が示された。さらにザイールのキンシャサでは本法のルチーン投与の導入によって1989年以降患者が減少し,流行間隔が長くなった。一方,ギニアビサウとセネガルでは生後4〜5月に高力価ワクチンを受けた群の方が9月齢で標準(Schwarz)ワクチンを受けた群と比べて2〜3歳の死亡率(ただし麻疹以外の原因)が高くなった。他の地域ではこのような結果はみられないので,専門委員会は後者の成績を採用せず,9月齢以前の麻疹感染が主要死因となっている地域において6月齢,またはこれにできるだけ近い時期に高力価ワクチンを接種する方法が引き続き推奨された。

(WHO,WER,66,No.34,249,1991)






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