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1993年の海底トンネルの完成によって英国は事実上「島」でなくなるため,現在の狂犬病フリーの状況が侵される危険性がある。フランスの狂犬病最前線は海岸に達しているので,侵入のリスクを防ぐため,英国,フランス双方の獣医コンサルタントが必要な対策をアドバイスしている。建設工事中は両サイドの動物対策本部によって狐,犬,猫,ネズミ,げっ歯類対策が講じられている。トンネル完成後は両ターミナルの税関で動物密輸に対するサーベイランスを強化する。野生,迷子の動物がトンネルを通過するのを防ぐためには,三重のバリア,すなわち,ターミナル周辺と入口のフェンス,さらに海底部位の電気的バリア(サービス道と2本の本道のすべて)を設置。ネズミは防鼠用メッシュと駆鼠措置による排除をおこなう。コウモリ(保護動物)には監視人を置き,見つけた場合は他へ移すことになる。
(WHO,WER,66,No.38,281,1991)
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