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1991年初めにAIDS患者を担当した看護婦にクリプトスポリジウム症が集発した。患者はある時期に下痢(水様便6l以上),嘔吐,精神錯乱があり,便と嘔吐物に大量のクリプトスポリジウムが検出された。患者入院11日目に1看護婦が下痢を生じたため関係者全員が検査された。16人が何らかの症状を訴え,検便した9人中5人がクリプトスポリジウム陽性で下痢があった。他のスタッフや患者の感染は報告されなかった。oocystsは多くの消毒剤に抵抗性であり,吐物が主な感染源になる。下痢どめは看護者の感染防止のためにも有効である。最近,Paromomycinがクリプトスポリジウムに有効と報告されている。
(CDR,2,bq2,R18,1992)
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