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Vol.13 (1992/4[146])

<外国情報>
HIV感染小児におけるBCG接種−ルワンダ


 アフリカではHIV感染者の結核が問題になっている。ルワンダでは出産可能年齢女性の約30%がHIV感染者であることから,WHOでは新生児の結核感染を防ぐためにBCGの接種を勧告している。本報告は1988〜1990年にルワンダで実施された新生児に対するBCG接種とその反応性に関するまとめである。BCG接種はHIV-1型血清反応陽性の母親からの新生児209,同陰性の母親からの新生児213の計422名に実施され,15ヵ月間観察された。422名中6ヵ月までに生存しフォローできた377名を3群に分け,接種後6ヵ月のBCG瘢痕形成およびツベルクリン反応性を調べた。HIV陽性母-HIV陽性児群では瘢痕陰性率9%,ツ反応陰性率73%,陽性母-陰性児群ではそれぞれ1%,43%,陰性母-陰性児群ではそれぞれ2%,30%であった。T4/T8比が<1:1を示した割合も,陽性母-陽性児群では61%で,他の2群(17%および9%)に比べて高かった。なお,BCG接種後の副反応は局所の化膿が各群に1〜4例見られた以外,15ヵ月の観察期間中ほとんど見られなかった。

(CDC,MMWR,40,48,833,1991)






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