|
本報告は任意の集発報告に基づくものである。1989〜90年の2年間に飲用水による感染の集発が16州から26事例(推定患者4,288人)報告された。12事例で原因病原体が明らかにされた。7例はランブル鞭毛虫で,いずれも濾過しない河川や池等の地表水によるものであった。病原細菌は1事例で,死亡4人を含むE. coli O157:H7の集発が報告された。また1事例ではcyanobacteria (blue-green algae)様粒子が検出されたが,この因子と下痢症との関連は調査中である。A型肝炎2事例,ノーウォーク様因子1事例は井戸水によるものであった。
レクリエーション場所の水が原因とされた集発が18州から30事例(推定患者1,062人)報告された。13事例は循環水プールまたは浴槽関連Pseudomonas毛嚢炎,13は水泳に関連した胃腸炎(赤痢5事例を含む),1事例はプールでのA型肝炎,さらに3例のNaegleriaによるアメーバー性髄膜脳炎が報告された。
(CDC,MMWR,40,brS-3,1,1992)
|