Vol.13 (1992/7[149])
1991年当初から増加傾向にあったソンネ菌の検出報告数が1992年第1四半期には6,061となった。この数は1991年同期の1,225の約5倍である。赤痢菌検出数と赤痢患者の増加傾向は平行しており,患者の年齢は10歳以下が大部分を占めた。幼稚園,小学校での集団発生も赤痢の増加の一因となっており,基本的な衛生に対する注意が喚起されている。なお,英国での赤痢発生報告は1991年は9,830で,1969年以来最も多かった。 (CDR,2,16,69,1992)