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Vol.13 (1992/7[149])

<外国情報>
皮膚ジフテリア−英国


 1992年になって2例の海外由来皮膚ジフテリアが報告された。インドからの帰国者はかかとの皮膚潰瘍部からCorynebacterium diphtheriae var mitisが検出された。イエメンからの帰国者は現地で虫に刺された後皮膚潰瘍となりC. diphtheriae var gravisが検出された。後者では海外渡航をしていない患者の妻が夫の帰国1週後に皮膚潰瘍になり,潰瘍部,鼻咽腔,咽頭より同一菌が分離された。患者はいずれもエリスロマイシンの投与で軽快した。

(CDR,Vol.2,12,51,1992)

 ガーナから帰国した皮膚潰瘍患者の患部及び咽頭から毒素産生性Corynebacterium diphtheriae var mitisが検出された。患者は軽い咽頭炎を併発していたが偽膜形成等ジフテリア症状はみられなかった。本例は1992年になって4例目の皮膚ジフテリアであるが,毒素産生菌の検出は本事例が初めてである。

(CDR,Vol.2,25,111,1992)






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