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Vol.13 (1992/7[149])

<外国情報>
サマーキャンプにおけるPCFの集発−米国


 1991年7〜8月,ノースカロライナのサマーキャンプで,2日の間隔をおいた2次にわたるキャンプ(各4週間)においてアデノ3型咽頭結膜熱(PCF)の集発がみられた。参加者は7〜16歳の男子で第1次768人,第2次900人。カウンセラー300人(17〜22歳)は1,2次とも共通メンバーだった。人工池(1エーカー,最深3m,毎日約700人が泳いだ)は塩素処理した井戸水が常時給水され,あふれた水は川に流すシステムで,池の水には濁りがあり,底に植物が生えていた。付属診察所に上気道炎で第1次期間中スタッフを含め226人,第2次期間中455人が訪れたため調査が開始され,インタビューされた第2次参加者とスタッフ216人中112人(52%)が発症したことがわかった。患者の鼻咽喉材料25中19,および水深1.8m付近の水の濃縮サンプルからアデノ3型が検出された。池は第2次キャンプ終了1週後水抜きされ,その後秋までのキャンプで発症はみられなかった。

(CDC,MMWR,41,19,342,1992)






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