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Vol.13 (1992/12[154])

<外国情報>
VT産生性大腸菌O157−英国


 英国ではE. coli O157についてレファレンスセンターで血清型別,ファージ型別,毒素産生遺伝子検出を行っている。PHLSに送付されたO157は1982年の1例から1991年は532例と急増した。1992年1〜6月には226名(前年同期160)からVT産生性大腸菌O157が検出され,O157のLPSに対する抗体陽性者27名と合わせて253例の感染が確認された。1992年前半にはPT2(45%),PT49(21%)等10種のファージ型が検出された。最大規模の集団発生は菌検出25名,抗体陽性2名を含む保育園の事例で,患者のほとんどが血性下痢を呈し,5名がHUSを併発した。E. coli O157,PT2,VT2が原因菌であった。1991年の発生のピークは8月(93)であったが,1992年前半は6月に122例が検出された。夏季多発の理由は不明であり,原因食からの菌検出も見られない。

(CDR,2,R12,R140,1992)






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