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Vol.14 (1993/1[155])

<外国情報>
インフルエンザ,1990/91および1991/92−カナダ


 カナダの1991/92インフルエンザシーズン(8月から翌年の5月まで)におけるインフルエンザ流行を前年と比較し,報告している。この間1,347例が報告された(前年は同時期で1,052例)。ウイルス感染の確認は,ウイルス分離によるものが57.5%(前年57.0%),血清抗体陽転によるものが27.8%(前年40.8%)である。

 1991/92におけるインフルエンザのタイプはA型(主にH32,少数のH11)が95%を占めたが,B型は4.5%にすぎない(前年の流行時は逆で,B型が91.9%でA型は8.1%だった)。1991/92流行の最初の報告は,8月初期にオンタリオの実験室から始まった。12月になると定期的に報告されるようになり,ピークは12月の第2週,90%以上が1月末までに報告された(前年のピークは2月の最初の週だった)。実験室で確認されたインフルエンザ報告は,カナダにおける流行開始,持続期間,流行の型予測,および効果的な対策確立のために有効であることが示された。

(Canada,CDR,18−18,137,1992)






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