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1993年1月1日から29日までの間に,ワシントン州で大腸菌O157:H7による血便を伴う下痢症,または溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した菌陽性230名が報告された。これ以外の同様の症例80は,菌培養の結果待ちである。公衆衛生当局の初期調査で1ハンバーガーチェーンのハンバーガーの摂食が関係していることがわかった。疫学的に関連あるロットの牛ひき肉から大腸菌O157:H7が分離されたので,1月18日各州で回収が始められた。同一ロットのひき肉のハンバーグは少なくとも他の西部3州に供給され,それらの地域では血便を伴う下痢事例の報告が増加している。CDC,米国農務省,州および政府保健局,州農務調査官は他の州の血便を伴う下痢症事例が同一ロットの牛ひき肉の摂食にかかわっているかどうかを調査し,汚染源を決定しつつある。
(CDC,MMWR,42,No.4,85,1993)
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