ＥＰＩは１歳までの子供80％にワクチンを投与するという1990年の目標達成後のサーベイランスデータの収集を強化している。1991年中に13,201のポリオが196国／地域から報告された。発生数は前年に比べ40％減少，発生０は128国（前年より15増），３年連続０は102国である。ポリオ撲滅はひきつづき成果をあげつつある。しかし，最終的撲滅はルチーンのワクチン投与（投与率84％を達成）のみでは不十分で，さらに追加手段が必要であることが明らかとなった。National Vaccination Dayの実施，流行時の地域的ワクチン投与，掃討作戦的一斉投与などの手段，およびポリオが疑われた例のサーベイランスの強化が多くの国で必要となっている。

（ＷＨＯ，ＷＥＲ，68，No.４，17，1993）