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Vol.14 (1993/5[159])

<外国情報>
ワクチンの輸送における凍結の問題について


 ワクチン輸送のcold chainについては,高温環境が問題にされているが,多くのワクチンは凍結も不可である。カナダのように冬に外気温が零度以下になる地域では,輸送中にワクチンが凍結する危険がある。通常包装の発泡スチロール容器に入れたH.influenzae type bのワクチンをモデルとして,外気温と内部が凍結し始めるまでの時間の関係を見たところ,条件によっては数分で,最も遅くとも7時間で零度まで下がることが明らかになった。今後,効力を失ったワクチンを患者に投与することのないよう,寒冷地域では,凍結不可のワクチンに対し,輸送中の温度変化のモニターや保温下での輸送,断熱効果の高いポリウレタン包装への変更などが検討されるべきである。

(Canada CDR,19−5,33,1993)






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