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1991年8〜9月にamberjack(ブリ類の魚)の摂食による20例のシガテラ中毒がフロリダHRSに報告された。
8月9日,フロリダHRSは8月7日または8日に,あるレストランでamberjackを摂食後3〜9時間(平均5時間)に腹部けいれん,吐き気,嘔吐,下痢および悪寒,発汗のうちの1つまたはそれ以上の症状を呈した8名の届け出を受けた。症状は12〜24時間続いた。3名が入院した。8月12日に患者は手足のかゆみ,知覚異常,触覚障害,筋肉脱力が始まった。フロリダHRSでは病原としてamberjackの摂食を疑った。8月14日には,同様の症状を示した3名の患者が新たに報告され,これらの患者も8月8日に同じレストランでamberjackを摂食していた。その特異的な症状からサバまたはシガテラ中毒が疑われた。
FDAでは原因魚のルート調査で得た1つの疑わしいロットについて,シガテラ様毒素をマウスバイオアッセイで検査したところ,19のamberjackサンプルの40%にシガテラ様毒素が認められた。
(CDC,MMWR,42,No.21,415,1993)
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