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Vol.14 (1993/9[163])

<外国情報>
麻疹対策合同会議−カナダ


 麻疹は世界では依然として子供の死因のトップにランクされる。WHOの推定によれば,年間140万の子供が死亡している。カナダでは,ワクチン導入前(1948〜1958)の10万人対358の発生が,ワクチン導入後は95%減の10万人対18となった。しかし,いまだに数千の症例や集発がみられることは問題である。

 麻疹根絶のための重要なカギは,国の適切な免疫戦略の選択および有効なサーベイランスシステムの構築である。このため,1992年12月1〜2日関連機関が一堂に会し,カナダにおける麻疹根絶の目標およびそれをとりまく種々の問題の解決策について協議した。麻疹の国内発生を2005年までに0にすることを目標とし,その目標の達成に向けて集発の抑制,費用,サーベイランスおよび疫学,ワクチンの4つの議題について検討し,多くの勧告を決議した。

(Canada,CDR,19,No.10,72,1993)






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