Vol.14 (1993/11[165])
1993年8月27日,ノースダコタに住む14歳の少年が突然原因不明の発熱,呼吸不全を起こし死亡した。血清中のIgM抗体,PCRによる複数臓器からのゲノムの検出,肺組織の特異抗原染色により急性のハンタウイルス感染症であることが確認された。患者は,最近居住地周辺以外へ旅行したことはなかった。 9月15日までで合計36例が確認されている。南西部4州以外での患者発生が続いており,全米で注意が必要である。 (CDC,MMWR,42,No.36,707,1993)