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Vol.15 (1994/1[167])

<外国情報>
米国とヨーロッパのインフルエンザ,1993/94シーズン


 米国:9月23日〜11月23日までに14州からインフルエンザA型の散発例が報告されている。8〜9月のルイジアナでの流行のあと,11月にモンタナとワイオミング,アイダホでA型の流行が起こり,高い学校欠席率を示した。サブタイピングした8株のウイルスのうち,7株がA(H32)型,A/北京/32/92類似株で,1株がA(H11)型であった。11月19日現在,B型は分離されていない。

 ヨーロッパ:英国を除く全ヨーロッパでは,10月1日〜11月中旬迄の間,低いレベルで発生している。A(H32)型が主流である。B型の散発例もみられており,フランスでA(H11)型が1例検出されている。

 米国では,例年のこの時期にしては高い動きを見せているため,ハイリスク群への早急なワクチン接種が重要である。特にA(H32)型が主流であるため,高齢者の施設では予防対策を怠ってはならない。

(CDC,MMWR,42,47,909,1993)






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