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1993年11月,ルイジアナ,メリーランド,ミシシッピ州でウイルス性と思われる急性胃腸炎の集団発生があった。疫学的調査により,ルイジアナ州の海岸でとれるカキが原因と推定された。その後,フロリダおよびノースカロライナ州でも同様の集発があったが,フロリダのそれはルイジアナとは別の地域でとれたカキによるものと判明した。
12月2日までに,この4つの州で23の集発地域が確認され,個々の地域は少なくとも180人の患者が出ている。潜伏期は平均34時間,症状持続時間は平均37時間である。便材料の電顕による検索で,小型球形ウイルスまたはノーウォーク様ウイルス粒子がみつかり,RT-PCR法でこれが確認された。
(CDC,MMWR,42,49,945,1993)
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