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イングランドおよびウエールズにおいてSRSVによる胃腸炎の症例が増加している。1993年の最初の43週に1,079例報告があり,1992年同時期の574例および1989〜1991年の1,505例と比べ顕著に増加した。季節的には冬に増加するが,最近4週間の報告は155例で,これは最高記録である。最近では,ホテルでの結婚披露宴で多くの客や3人のスタッフが嘔吐,下痢,インフルエンザ様症状を呈した。平均潜伏期は27時間で,症状は72時間続いた。SRSVが4人の便から検出された。リスク因子の検索は現在進行中。
SRSV感染の増加は,実験室診断の改善によるのかもしれない。SRSVのレビューおよびコントロールの方法はPHLSから最近発行され*,コピーは無料で入手できる(PHLS Publications, 61 Colindale Avenue, London NW9 5DF, Tel: 081 200 1295)。
* Viral gastroenteritis sub-committee of the PHLS virology committee. Outbreaks of gastroenteritis associated with SRSV. PHLS Microbiology Digest 1993; 10: 2-8
(CDSC,CDR,3,45,205,1993)
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