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1993年10月3日〜1994年1月1日までの米国におけるインフルエンザの流行状況をまとめた。11月半ばから12月にかけて増加してきている。今季は99%がA型である。WHO協力機関から報告された750株のA型ウイルスのうち,サブタイピングがなされていない325株を除いて,409株がA(H3N2),16株がA(H1N1)であった。68株のA(H3N2)についてCDCで抗原分析を行ったところ,すべてA/北京/32/92(H3N2)類似株であった。これは1993/94シーズンワクチンに含まれている。
A(H3N2)は,A(H1N1)やBに比べ,高齢者における罹患率・死亡率が高いので注意が必要である。
(CDC,MMWR,43,bP,1,1994)
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