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バングラデシュとイタリアでそれぞれ罹患したと推定される2例のジフテリア患者が報告された。第1例は57歳の男性で,バングラデシュから帰国3日後に咽頭炎,発熱,呼吸困難で入院。咽頭スワブから毒素産生性のCorynebacterium diphtheriae var mitisが検出された。
第2例は69歳の女性でイタリアから帰国後咽頭炎で入院した。鼻咽腔に偽膜がみられたのでジフテリアと診断された。ベンジルペニシリンと抗毒素による治療が施された。鼻のスワブ培養で毒素産生性の“C.ulcerans”が検出された。
上記2例の患者はいずれも回復し,二次感染の発生もなかった。
(CDSC,CDR,4,18,81,1994)
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