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HIVの家庭内感染が新たに2例報告された。
1例は5歳児で,1993年7月まではHIV抗体陰性であったが,12月に陽性となった。両親ともにAIDSで,父親とは彼がAIDSで死亡した1993年5月まで,母親とは7月まで同居していた。感染源は,結節性痒疹のため皮膚から出血を繰り返していた母親で,子供にも膿痂疹があり時々出血していた。子供と母親の末梢血単核球からPCRによって得られたgp120の遺伝子配列の差は,2.6%であった。
もう1例は75歳の女性で,1991年8月にHIV抗体陽性と判定された。1990年の8月に息子がAIDSで死亡しており,それまで1年間同居していた。死亡する6週間前から排泄の世話を含む介護をしており,手袋をはめる必要性については知っていたが,必ずしも厳守していなかった。息子が自宅で出血した記録はなく,静注処置も行っていない。DNAの比較はなされていない。
(CDC,MMWR,43,19,347,1994)
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