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Vol.15 (1994/7[173])

<外国情報>
世界のAIDSおよびHIV感染


英国:1982年から現在まで9,161例のAIDS症例が報告され,6,187例が死亡。

ヨーロッパ:以前から英国に比べ年間AIDS報告数の増加率が高い(特に薬物使用者で)スペイン,イタリア,フランスではAIDS症例が減少する兆候はみられない。男性同性愛者の比率が高いドイツおよびスイスではAIDSの症例の増加傾向はプラトーに達した。

 世界:AIDS症例の報告数は実数より常に過小評価されている(診断のもれや報告のもれ,遅れによる)。WHOは,1993年末までに300万人のAIDS症例が出ていると推定したが,実際の報告数は,851,628例であった。2/3の症例はアフリカである。また,1993年後半,世界中の生存HIV感染者は1,100万〜1,200万人である。2000年までに感染者は3,000万〜4,000万人で,そのうち90%以上は発展途上国であると推定,大規模なHIV感染が最近起こったところでは,AIDS症例数はHIV感染者の推定数を反映していない。特に,南アジアと東南アジアでは推定200万人の感染者がいると考えられている(特に薬物使用者や売春婦)が,わずか5,559例のAIDS症例が報告されているのみである。しかし,AIDS患者は実数60,000人とWHOは推定している。

(CDSC,CDR,4,20,95,1994)






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