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Vol.15 (1994/7[173])

<外国情報>
ポリオ,1993−WHO


 西暦2000年までにポリオ撲滅の目標を達成するために,アメリカ大陸での成功を踏まえて,1993年に計画が見直された。WHOは経口ポリオワクチンの高接種率を維持すること,すべてのポリオの可能性のある症例を発見−調査するためのサーベイランスシステムの改良,ハイリスク集団への追加接種の3つの基本戦略を掲げた。

 1993年のワクチン3回接種率は81%で,1990年に85%を達成した後減少している。その理由にはワクチン援助の減少も含まれている。ポリオ患者数は9,665で,1988年の34,762より72%減,1992年15,261より37%減であった。発生0の国は145で,1988年より40,1992年より13増加した。うち111は3年連続して発生がなかった。患者発生の多い国での患者把握率が低いので,WHOは実際の患者は11万人と推計している。地域別報告数はアフリカ1,428(47ヵ国中38ヵ国),アメリカ0,東地中海地域2,404(パキスタン1,803,スーダン243,エジプト150),ヨーロッパ196(旧ソ連167),東南アジア4,423(インド4,077),西太平洋地域1,214(中国,ベトナム,カンボジアが合わせて99%を占める)であった。

(WHO,WER,69,23,169,1994)






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