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Vol.15 (1994/7[173])

<外国情報>
英国でのC型インフルエンザ


 1993/94にC型インフルエンザがPHLSに3例報告されている。いずれもバーミンガムの病院に入院していた小児で,最初の症例(1993年9月)は水貯性線維症(cystic fibrosis)の8歳の少女で,発疹と気道感染があり,咽頭からウイルスが分離された。2例目は1993年12月に10ヵ月の少女の鼻咽喉から分離,3例目は1994年1月に上気道感染と熱性痙攣のある1歳の少女から分離された。この3例はお互い明確な接触はなく,おそらくそれぞれ周辺の人々により感染したものであろう。

 C型インフルエンザウイルスはめったに分離されない(1983年〜1990年までに英国で7例のみ)。通常ミクソウイルス分離に用いられるモルモットの赤血球ではC型は検出できない。血清疫学的にはC型感染は普遍的におこっていることを示している。

(CDSC,CDR,4,19,87,1994)






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