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Vol.15 (1994/8[174])

<国内情報>
日本脳炎:ブタ感染状況と患者発生状況 1993


 厚生省伝染病流行予測事業感染源調査結果(ブタ感染状況)

 1)感染のはじまり:1993年のブタ感染は,沖縄中南部では5月28日の時点で,沖縄北部では6月8日の時点で一時50%を越えたが,その後はあまり活発ではなく,県全土が汚染地区と判定されたのは7月上旬であった。沖縄を除く地域でも感染のはじまりは例年になく遅く,7月中旬に愛媛で,7月下旬に長崎で50%を越えたのみであった。

 2)感染の広がり:8月以降も1992年以上に不活発で,8月下旬で50%を越えた県は滋賀,奈良,和歌山および四国,九州の全県の16県であり,近畿以西に限定された。日本脳炎の終期である10月までに屠場で検査されたブタの50%以上が日本脳炎ウイルスの感染を受けた府県は24府県と昨年を下回り,関東以北の全道都県はいずれも該当しなかった。これは1976年以来のことである。また,感染が全くみられなかった地域は17道県に達した。

 日本脳炎確認患者(表)

 1993年厚生省保健医療局エイズ結核感染症課が収集した全国都道府県からの日本脳炎患者個人票を集計した結果,1993年の日本における日本脳炎確認患者総数は4名であった。これは,1992年に次ぐ低い数である。患者は男女各2名で,死亡は1名であった。県別では長崎2名,兵庫,大分各1名であった。

 患者の年齢別集計ではいずれも60歳代で,転帰は死亡1名のほか,後遺症2名,全治1名であった。予防接種歴については,死亡例の1名を含めて未接種2名,以前接種および不明各1名であった。(1993年度厚生省伝染病流行予測事業の集計結果から)

 日本脳炎:ブタ感染状況 1994年速報

 1994年7月26日現在のブタ感染状況は次の通り。

  汚染府県(50%以上)

   沖縄北部  6月7日   96%

         6月14日   52%

   三 重   6月28日   65%

   和歌山   7月6〜7日 85%

   滋 賀   7月15日   70%

   愛 媛   7月19日   55%

   京 都   7月21日   80%

  2ME感受性ブタが認められた県

   神奈川   6月14日   5%

   宮 崎   7月5日   33%

   愛 知   7月11日   10%

   高 知   7月13日   15%

   大 分   7月18日   35%

   鹿児島   7月18日   5%



予研ウイルス第一部
北野 忠彦,矢部 貞雄


表 1993年日本脳炎確認患者(日本脳炎患者個人票による)





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