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Vol.15 (1994/9[175])

<外国情報>
英国各地での風疹ワクチン接種方式


 1993年前半に風疹流行をみたので,1993年7月にイングランドおよびウェールズの183地区の予防接種担当者に調査票を送付した。英国では1988年10月に2歳以下の小児に麻疹・おたふくかぜ・風疹ワクチン(MMR)接種を開始したが,調査に回答した173地区中161(93%)では従来の10〜14歳女子への風疹単味ワクチン接種も継続していた。22地区(13%)は学校保健当局のみ,12地区(7%)は一般医のみ,139地区(80%)はその両者によって接種がおこなわれていたが,一般医での接種はほとんど把握されていなかった。62%の地区はMMR接種歴を問わずに風疹ワクチンを接種していた。各地区の接種率の計算方法は異なっており,正確さに欠けていた。95%の地区は全妊婦,残りの地区は一定の基準で選択した妊婦の抗体スクリーニングを行っているが,13%の地区だけが産後の接種率を調査していた。

 MMRが導入された時点で接種対象年齢を越えていた小児に対するキャッチアッププログラムとして,87%の地区は入学前のジフテリア・破傷風とポリオワクチンの追加免疫とともにMMRを接種していた。5歳以上の小児に対して14地区(8%)は呼び出しで,54地区(31%)は一般医を受診した機会に接種していた。16地区(9%)は1〜2歳児のみを接種対象としていた。

(CDSC,CDR,4,Review bV,R77,1994)






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