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1994年7月15日,クルーザー“Horizon”号でバーミューダへの旅行者中6名の肺炎患者の発生がニュージャージー州保健局からCDCに届け出された。8月10日現在,計14名のレジオネラ症が喀痰培養(1名),ラジオイムノアッセイによる尿中のLegionella pneumophila血清群1(Lp1)抗原の検出(7名),また,急性期および回復期の血清間のLp1に対する抗体の4倍の上昇(6名)によって確認された。同船で旅行した後2週間以内に肺炎になった他の28名の旅行者の調査から,4月30日〜7月9日の間の9航海で本疾患が発生していた。原因調査から,ジャグジーが本疾患にかかわっていた可能性が極めて強かった。水流循環フィルターからLp1が分離され,この菌株と患者分離株とはモノクローナル抗体亜型パターンが一致した。
船のポータブル給水の十分な塩素消毒,水流フィルターの取換え,ジャグジーの中止など様々な改善がなされた。その後7月30日,“Horizon”号はニューヨークからバーミューダへの毎週便が再航された。
(CDC,MMWR,43,31,574,1994)
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