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1993年6月にエジプト南部のアスワン地区で発熱,頭痛,後眼窩痛,筋痛を伴い急速に失明する患者があり,網膜の出血と浮腫があることから,急性リフトバレー熱(RVF)と推定され,血清診断により確定した。同年8月に2カ所の村落を選んでRVFウイルス(RVFV)抗体調査を行い,2週間後に同一村落で抗体陽性者について二次調査を行った。
無作為に選んだ家族の1歳以上を対象に聞き取りと採血を行い,ELISAによりIgGおよびIgM抗体を測定した。
第1の村落はRVFV脳炎死亡例が出たところで,42家族326人中39(12%)がIgM抗体陽性であった。さらに,20名の抗体陽性者と同一条件(性,年齢,近隣)の抗体陰性者と比較したところ,急性RVF感染の原因として6カ月以内に屠殺動物の血液に触れたこと,毎晩戸外で寝ることがあげられた。
第2の村落では52家族359名中30(8.4%)がIgM抗体陽性であった。リスク因子として動物の屠殺に関係したこと,毎晩戸外で寝ること,および住血吸虫の感染があげられた。
(CDC,MMWR,43,No.38,693,1994)
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