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Vol.16 (1995/2[180])

<外国情報>
脾臓摘出後の感染症サーベイランス−英国


 脾臓を摘出した患者は終生感染症のリスクを負うが,最近の知見では,剖検によって脾臓摘出が判明した患者の38%が感染症による死亡であった。また,脾臓摘出患者のうち,肺炎球菌ワクチンの接種,抗生剤の予防投与,易感染者としての注意を受けたのは1/3にすぎなかった。主な感染原因菌は,肺炎レンサ球菌,インフルエンザ菌,髄膜炎菌,大腸菌等であった。脾臓摘出後感染症の年間発生数は少ないので,さらに数年間調査を続行する予定である。調査に当たっては質問用紙が配布され,脾臓摘出後感染症患者からの分離株についてはそれぞれのレファレンス機関で型別されることになっている。

(CDSC,CDR,4,No.36,169,1994)






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