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英国における髄膜炎菌感染症の動きに大きな変化はみられない。髄膜炎および敗血症患者者からの髄膜炎菌検出数は1993年には1,297であったが,1994年には1,154にやや減少した。しかし,最近多用されている血清診断による患者数は,1993年の71から1994年は189に増加した。分離菌の血清型はB群(70%)およびC群(26%)が主であった。
PHLSでは髄膜炎菌感染のためのガイドラインを出しており,髄膜炎菌感染が疑われたら(特に小児の敗血症には)早期にベンジルペニシリンを投与するよう勧告してきた。最近の調査によると,一般開業医でベンジルペニシリンを常時携行している人の割合は4年前の50%以下から現在では85%に達しており,ガイドラインが浸透したものと思われる。
(CDSC,CDR,5,No.2,5,1995)
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