|
1994年11月16日〜12月21日,大腸菌O157:H7に起因した下痢症の検査室確認20事例が郡衛生局に報告された。疫学調査の結果,西部数州で市販されたドライサラミ摂食に起因した大腸菌O157:H7感染によることが判明し,その後北部カリフォルニアでも3事例が確認された。
ワシントン州:20事例の患者の平均年齢は6歳(23カ月〜77歳),11名(55%)は男性で,全員キング郡在住者である。3名が入院し,うち2歳の子供はHUSを併発した。ある食品販売チェーン店で販売されたA銘柄のドライサラミがその原因食品と推定され,同チェーン店のスライス前のA銘柄のドライサラミから大腸菌O157:H7が分離された。
カリフォルニア州:大腸菌O157:H7に感染した3名の患者(4歳,25歳,71歳)は発病前1週間以内にA銘柄のドライサラミを摂食しており,11月中入院していた。4歳の子供はHUSを併発した。カリフォルニアの店舗で採取したA銘柄のドライサラミ2検体から大腸菌O157:H7が分離された。
(CDC,MMWR,44,No.9,157,1995)
|