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Vol.16 (1995/7[185])

<外国情報>
SRSV報告数の増加−英国


 PHLSに報告されるSRSV関連胃腸炎患者数は1990年以来毎年増加しており,顕著な季節変動が続いている。1995年第1四半期の報告数は737で122の集団発生が報告された(1994年は457報告,45集発)。増加の一因は1995年初めにPHLSの電子顕微鏡ネットワークによるウイルス性胃腸炎の強化サーベイランスが導入されたためであろう。77が病院,39が老人ホームでの集団発生であった。施設内でのヒトからヒトへの感染がしばしばみられる。最近では,5〜6月初めに1隻のクルーズ船の連続4回の地中海クルーズで約400人の患者が発生,また,イングランド南東と南西のホテルで数百人の客が,ウェールズの病院では200人以上の職員と患者が罹患した。実験室診断法は電顕がもっとも一般的で,迅速診断に有用である。PHLSでPCR法が開発され,リクエストに応じて利用可能となったが,SRSVの有用な免疫検査法はまだない。

(CDSC,CDR,5,No.23,107,1995)






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