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1994年11月,5〜16歳児にMRワクチンが一斉投与された。172地区中133で90%以上の接種率を達成し,イングランドとウェールズ全体の平均接種率は92%であった。1995年初めの確定診断例は35例で,うち5〜16歳は2例のみ(輸入例1と親がMR接種に同意しなかった1例)であった。3〜4月には4例のみで,うち3例は輸入例,残る1例はワクチン未接種の15カ月男児で,旅行歴がなく,接触者を調査中である。MRワクチンキャンペーンは学童間の麻疹伝播を阻止し,住民集団内のウイルスの循環を遮断したであろう。しかし,麻疹ウイルスは日常的に輸入されており,高い接種率を維持することと,確定診断例を積極的に追跡するサーベイランスシステムが不可欠である。
(CDSC,CDR,5,No.21,99,1995)
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