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米国PHSは,5歳以下のb型インフルエンザ菌(Hib)感染症はワクチンによる防御が可能であるとして,1996年までに撲滅する計画をたてた。サーベイランスの結果,1988年のHibワクチン導入以降,乳幼児のインフルエンザ菌性髄膜炎は少なくとも95%減少した。
1994年の5歳以下のインフルエンザ菌感染症(Hi)発生率は1.7/10万人で,1993年の2.4/10万人に比べ29%の減少である。1994年にCDCに報告された5歳以下のHi340例の解析によると,血清型が判明した139例中Hibは82例(59%)であった。年齢とワクチン歴の情報が得られた60例中,約半数の29例が0〜6カ月の乳児で,そのうちの10例はワクチンを全く受けていなかった。7〜15カ月児のHib感染者は19例で,そのうち17例は第1期(3回)の接種が不完全であった。16〜59カ月児の感染者12例のうち4例(2歳:2,3歳,4歳:各1)は第1期接種を完了していた。
(CDC,MMWR,44,No.29,545,1995)
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