HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.17 (1996/2[192])

<外国情報>
1995/96シーズンインフルエンザ最新情報−米国


 1995年の米国でのインフルエンザは,10月後半〜12月中旬にかけて徐々に増加してきた。これは10月1日〜12月16日までのサーベランスデータをまとめた報告である。この期間,296のウイルス分離が報告され,293株(99.9%)がA型,3株(0.1%)がB型であった。型別された153株中91(59%)がA(H1N1)型,62(41%)がA(H3N2)型であった。CDCでA(H3N2)51株中42(82%),A(H1N1)81株中46が抗原分析された。これらの90%以上が抗原的に1995/96シーズン用インフルエンザワクチン株に近似であった。

 インフルエンザ様疾患の地域的,広域的広がりは,11月18日の週から12月16日の週にかけて増加してきた。大部分は学童である。CDCの121都市死亡率サーベイランスシステムの総死亡数のうち,肺炎およびインフルエンザ関連による死亡率は,11月5日〜12月16日にかけての6週のうち3週間で流行的閾値を越えた。

(CDC,MMWR,44,Nos. 51&52,937,1996)






前へ 次へ
copyright
IASR