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Vol.17 (1996/3[193])

<外国情報>
麻疹・風疹ワクチン全国キャンペーンの1年後−英国


 1994年11月,イングランドの5〜16歳の子供の92%が麻疹・風疹ワクチンを受けた。キャンペーン後の1995年1〜10月に,イングランドおよびウェールズの検査室で血清抗体により確認された麻疹は25例であった(前年同期は266例)。唾液中のIgM抗体により確認した28例を合わせると合計53例で,これらは主に就学前の子供および青年であり,少なくとも6例は外国で感染,ワクチン接種対象年齢の子供はワクチン未接種の3例のみであった。

 同期間の風疹の血清学的確認例は752例で,うち72%は17歳以上であった。1995年3月以降の5〜16歳の確認例は26例のみであった(うち4例は唾液中のIgM抗体により確認され,ワクチン未接種)。キャンペーン対象年齢の患者数は麻疹よりも風疹で多く,これは風疹の流行が続いている17歳以上の男性層からの感染を反映している。

(CDSC,CDR,5,No.45,237,1995)






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