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アフリカにおいて髄膜炎菌性髄膜炎が蔓延している。現在までに報告された患者(死亡者)数は,ナイジェリア20,982(3,634),ブルキナファソ9,532(859),ニジェール5,529(584),マリ787(158),チャド505(53),ベニン362(46),トーゴ183(33),中央アフリカ155(22),タンザニア99(8),ガーナ18(0),カメルーン5(1)である。一方,ブルンジ,コートジボワール,モーリタニア,セネガルでは患者発生報告はない。
ナイジェリア:1996年3月5日現在,髄膜炎菌性髄膜炎患者(死亡者)が17,668(2,500)例報告されている。致死率は地区によって異なるが2.5〜30%である。患者発生地域はナイジェリア北部のAdamawa,Bauchi,Benue,Cross,River,Kaduna,Kano,Katsina,Kebbi,Kwara,Niger,Sokoto,Taraba州である。3月14日には患者(死亡者)数は20,982(3,634)名に増加,さらにナイジェリア北部全域で患者発生が報告された。3月4日時点で3例からNeisseria meningitidis血清群Aが,1例から血清群Bが検出された。現在さらに調査を進めている。Kano州における患者の2/3は16歳未満であった。ナイジェリア連邦保健省はWHO,UNICEF,MSFと協力して感染拡大防止のためCSMワクチン,抗生物質等を現地に輸送した。
マリ:3月12日現在,BamakoおよびKoulikoro地区を中心に髄膜炎菌性髄膜炎患者(死亡者)が787(158)例報告されている。マリ保健省はワクチン接種キャンペーンを開始した。
ブルキナファソ:3月15日現在,髄膜炎菌性髄膜炎患者(死亡者)が9,532(859)例報告されている。WHOはブルキナファソ保健省と協力して,ワクチン,抗生物質の輸送を始めるとともにブルキナファソ国民に対する啓蒙活動を開始した。
・流行地域に立ち入りかつ地域住人と接触する機会のある旅行者には,主な髄膜炎菌血清群に対する髄膜炎菌ワクチン(A,C群)の接種が望ましい。
(WHO,WER,71,No.10,12,13,1996)
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