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ガボンでのエボラ出血熱は,1996年3月12日の最後の患者の死亡以来出ていない。したがって流行は,潜伏期の最長の2倍の期間に相当する42日の間隔を経た1996年4月23日に公式に終息宣言が出された。
この流行は,ガボンのOgooue´-Ivindo州のMakokou健康区のMayiboutU村から始まった。これは,1996年1月24日,森林で見つかったチンパンジーの死体の運搬および食用と関連づけられている。ガボンのフランスビルにある中央医学研究所がウイルスを分離し,パリのパスツール研究所がPCR法で確認した。臨床所見は,1995年ザイールのキクウィトの流行でみられたものと非常によく似ていた。発熱,下痢,嘔吐および他の症状と共に急に発症し,高い死亡率を示す。他の症状は,咽頭痛,しゃっくり,脱水および出血症状である。接触時期のわかった者の最短の潜伏期は6日である。キクウィトでの流行の臨床疫学的基準により,全症例は37(男20,女17),平均年齢27歳(7カ月〜70歳),37例中21例(57%)死亡,確認された191例の接触者のうち13例(6.8%)が発症,うち4名死亡。21例が直接チンパンジーと接触(第1世代),13例がヒト-ヒトの接触(8例が第2世代,5例が第3世代),3例はチンパンジーやヒトとの接触が明確でなかった。接触の認められないもののうち2例死亡。生存者から特異的IgM抗体が見つかった。迅速な病気の診断,および適切な対策が伝播をコントロールできた。医療スタッフの間に患者は出ていない。
(WHO,WER,71,No.17,125,1996)
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