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1996年4月,アボット社は,少数例ながら偽陰性検体が判明したという理由で,IMx抗HIV-1/HIV-2第3世代プラスアッセイを市場から回収した。PHLSとスコットランド感染症・環境保健センターが,このキットを購入したことが明らかになっている検査室を調査したところ,このキットで検査された検体数は約25,000。うち20,900検体について再検査を行った結果,偽陰性4検体が確認され,患者へ通知された。再検査のきっかけとなった1例を含めると,陽性502例中5例が偽陰性で,このキットの感度は99%(497/502)であった。英国では,この5例の他に2例,合計7例の偽陰性が見つかっている。
検体が保存されていなかった2,531例,および量が足りなかった189例については,患者を呼んで採血し直し,再検査が行われている。なお,供血の一次スクリーニングに,このキットは用いられていない。
(CDSC,CDR,6,No.15 & No.18,1996)
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