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Vol.17 (1996/10[200])

<外国情報>
台湾のA型肝炎サーベイランス,1995


 1995年にA型肝炎の症例851例(4.04/10万)が報告された(前年の4.4倍)。急増の原因は台北県の工業専門学校の集発と山岳地域での大幅な増加による。851例中男613(72%),女238(28%)であった。年齢分布は工業専門学校の集発の影響で15〜19歳が最も多い。山岳地域では0〜12歳が196例報告され,山岳地域症例数の90%を占め,非山岳地域では13〜40歳が460例でその地域の症例の73%を占めた。症例報告は毎月あるが工業専門学校の大規模流行の影響で5〜6月がピークで256例(総症例数の30%)。地理的分布は台北県(171),台北市(162),花蓮県(148)が多かった。山岳地域からは219例報告があり,台湾における症例の26%を占めた。うち花蓮県の秀林郷の53例が最多である。台北県の工業専門学校の集発の感染源は汚染された地下水であった。A型肝炎の発生地はその他は大部分が山岳地域である。

(台湾DISC,2,No.30,284,1996)






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