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Vol.17 (1996/10[200])

<外国情報>
18〜44歳女性のHIV検査,1991年および1993年−米国


 1995年の米国のAIDS患者は73,380,うち13,764(19%)が女性であった。HIV感染は25〜44歳女性の死因の第3位,黒人女性では死因の第1位を占めている。毎年推定7,000名の子供がHIV感染女性から生まれ,介入措置がとられなければ15〜30%の乳児が感染する。1991年,1993年にCDCの行ったAIDS Knowledge and Attitudes Supplements to the National Health Interview Surveyによると,米国の18〜44歳の女性におけるHIV検査の受診率は1991年は19%,1993年には32%で,この間60%増加した。1991年には過去5年間に出産を経験した女性では26%の受診率であった。Public Health ServiceではHIVカウンセリングをすべての妊婦に対して行い,希望者に検査を実施するという方式を推奨している。受診率の低さ,STD感染率の高さ,その他社会的要因からHIV感染の危険性が高い黒人およびヒスパニック系の女性に対しては,特に民族文化に則したアプローチが必要である。

(CDC,MMWR,45,No.34,733,1996)






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