HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.17 (1996/10[200])

<国内情報>
日本のエイズ患者・HIV感染者の状況(平成8年7月〜8月末日)


平成8年9月24日



エイズサーベイランス委員会 山崎委員長コメント(要旨)



 1. 今回(平成8年7月〜8月末まで)のエイズサーベイランス委員会への報告は,患者46名(前回38名),感染者83名(前回54名)の合計129名(前回92名)で過去最多を記録。特に日本人感染者の増加が目立つ。

 2. 男性の同性間の性的接触による感染者数37名も,過去最多で,男性においては,異性間の性的接触に加え同性間の性的接触による感染の予防についてもさらに啓発していくことが必要である。

 3. 今回の報告にも,6月以前に診断された患者・感染者が遅れて報告されたものが含まれている。このように医師からの報告が遅れると,本委員会としてもHIV感染者およびエイズ患者の発生状況を正しく把握し,分析することが難しくなるので,各医療機関の一層のご協力をお願いしたい。

 4. 最近の検査件数,相談件数が減少傾向を示しているにもかかわらず,感染者の報告数が増加しているのは明らかに感染拡大の傾向を示す危険信号であり,国民の性感染症としてのエイズに対する再認識を促していく必要がある。

 5. 前回報告のあった輸血によるHIV感染が疑われた症例については,これまでの厚生省の調査結果からは,輸血による感染であるとの証拠は得られていない。現在さらに調査を継続している。



厚生省エイズ結核感染症課


HIV感染者情報(平成8年7月1日〜8月末日)
エイズ患者等の届け出状況(平成8年8月末現在) 日本のエイズ患者の状況
(参考)凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況 性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)
都道府県別患者・感染者累積報告状況
(参考)献血件数およびHIV抗体陽性件数





前へ 次へ
copyright
IASR