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発生動向総覧
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1類感染症: | 報告なし | ||||||
2類感染症: | 細菌性赤痢7例(感染地域:国内2例、インド2例、タイ1例、中国1例.疑似症1例) 腸チフス4例(感染地域:インド3例、インド/タイ1例) |
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3類感染症: | 腸管出血性大腸菌感染症22例(うち有症者16例、HUS 2例) 多い感染地域:埼玉県(5例) 年齢群:10歳未満(12例)、10代(5例)、20代(3例)、40代(1例)、50代(1例) 血清型・毒素型:O111 VT1・VT2( 6例)、O157 VT1・VT2( 6例)、O26 VT1(5例)、O121 VT2(1例)、O157 VT2(1例)、その他/不明(3例) |
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4類感染症: |
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5類感染症: |
梅毒8例(早期顕症I期5例、晩期顕症1例、無症候2例) 破傷風1例(90代) バンコマイシン耐性腸球菌感染症4例(遺伝子型:すべてVanC_菌検出検体:すべて胆汁) (補)他に報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:北海道、感染原因:不明)、急性脳炎5例〔A型インフルエンザウイルス1例(1歳)、B型インフルエンザウイルス2例(2歳、10代)、ロタウイルス1例(5歳)、不明1例(10代)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例〔30代1例、40代1例、50代1例、70代1例、80代1例.血清型_すべてA群.死亡1例〕などの報告があった。 |
注意:これはこれは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。宜しく御理解下さい。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: | 報告なし | ||||||
2類感染症: | 細菌性赤痢5例(感染地域:インド2例、インドネシア2例、中国1例) 腸チフス2例(感染地域:インド1例、マダガスカル1例) パラチフス1例(感染地域:インド/バングラデシュ) |
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3類感染症: | 腸管出血性大腸菌感染症23例(うち有症者17例、HUS 1例) 多い感染地域:埼玉県(5例) ※うち3例は第16〜17週診断の5例、東京都から報告の第16週診断の2例と合わせて、同一保育施設での発生 年齢群:10歳未満(10例)、10代(3例)、20代(2例)、30代(4例)、40代(1例)、60代(2例)、70歳以上(1例) 血清型・毒素型:O111 VT1・VT2(6例)、O26 VT1(4例)、O157 VT1・VT2( 4例)、O26 VT1・VT2( 1例)、O111 VT1( 1例)、O157 VT1(1例)、その他/不明(6例) |
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4類感染症: |
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5類感染症: |
梅毒1例(早期顕症II期) 破傷風1例(80代) バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanA 1例_菌検出検体:喀痰、VanC 1例_菌検出検体:胆汁) (補)他に報告遅れとして、腸チフス1例(感染地域:インド/ネパール)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代.血清型:A群.死亡)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では愛媛県(4.9)、青森県(3.5)、新潟県(2.8)、秋田県(2.7)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症は154例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では鹿児島県(1.3)、福井県(1.3)、岐阜県(1.3)、島根県(1.1)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では新潟県(6.3)、茨城県(5.3)、鳥取県(4.5)、石川県(4.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(13.6)、福井県(13.3)、石川県(13.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(5.4)、宮崎県(4.8)、佐賀県(4.1)、新潟県(4.1)が多い。手足口病の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岐阜県(1.47)、徳島県(1.11)、愛知県(0.79)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福島県(1.9)、山形県(1.4)、青森県(1.2)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(0.09)、千葉県(0.06)、福岡県(0.04)が多い。風しんの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では鳥取県(0.16)、宮城県(0.02)、栃木県(0.02)、神奈川県(0.02)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では鳥取県(2.42)、熊本県(1.04)、山口県(0.51)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では茨城県(0.09)、鳥取県(0.05)、宮城県(0.03)、富山県(0.03)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第14週以降、減少が続いている。都道府県別では鹿児島県(4.2)、長野県(2.9)、鳥取県(2.7)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では茨城県(1.5)、愛媛県(1.3)、群馬県(1.3)が多い。
◆ 麻しん
定点医療機関からの報告のみでは、地域の流行状況の詳細を把握することは困難であるが、本年4月より茨城県から千葉県にかけて発生した麻しんの流行によって、茨城県を中心とした関 東の都県で患者発生が継続的に認められており、加えて第18週では、新たに大阪府を中心とした近畿地方の各府県でも患者発生が認められている。
2004年以降、麻しんワクチン接種率の上昇によって患者発生数は大きく減少したが(図)、それによって逆説的に麻疹ウイルスに対する感受性者を増やす一面もある(IDWR 2005年第33週号「注目すべき感染症」)。今後茨城県、千葉県以外の地域も含めて麻しんの流行が発生する可能性もあり、その発生動向には引き続き注意が必要である。
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