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1983年11月22〜25日,ジュネーブにおいて38名が出席してAIDSに関する会議が開催された。報告によれば米国だけで2753名中1126(41%)が死亡している。死亡例は大部分が北米と西ヨーロッパで発生しているが,他の多くの国でも報告されてきている。AIDSの原因は不明だが,agentが血液および体液に持続されていることで出席者の意見は一致している。患者と接触した医療従事者からは患者はでていないが,B型肝炎についてWHOが推奨している注意事項を厳重に守るべきことが強調された。また,実験室研究法の開発の必要とagentの伝播を低下させる注意事項が強調された。HBワクチンおよび免疫グロブリンによる伝播例はない。会議はWHOにAIDS研究の援助と調整を要請した。
(WHO,WER,58,48,369,1983)
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