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Vol.5 (1984/4[050])

<外国情報>
ポリオサーベイランス−ポ−ランド


 1957年に不活化および生ワクチンの導入以来,ポリオの年間発生数は1951〜55年の2000以上(10万対21)から1978〜82年の5年間は平均3以下(10万対0.01)に減少した。生ワクチンは1962〜68年は1型および2型のみ含有したが,1968年に3型が流行(464例)したため,3型の単価ワクチンが導入され,1972〜74年には3価ワクチンが2歳後半に1回追加免疫された。1975〜76年には3価ワクチンが6〜10ヶ月児に3回,さらに追加免疫が19〜24ヶ月に1回投与された。1977年以降,免疫コースは生後3ヶ月に初回3回免疫,さらに1981年からは6〜7歳に1回追加投与することで免疫が強化されている。

 1957〜77年の分離株では野生型株が減少し,1959年生ワク投与開始時試験した13株中3株のみがワクチン様株であったのが,1961〜63年および1964〜66年には41/58(71%)および51/58(88%)がワクチン様または中間型株となり,その後1973〜79年ではこの割合は1型株はかわらないが(45/51),2型(115/119)および3型(40/46)株では増加している。

(WHO,WER,59,bX,65,1984)






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